楽曲紹介

☆☆☆オリジナル曲★★★

作曲八木敦子 

第2回林英哲杯太鼓楽曲創作コンクール団体の部最優秀賞受賞曲

 「空」それは世界一大きなキャンバス。

この曲は一年かけてつくられました。

初披露は高校生の時の大会だったと思います。そこで1位を取れば全国大会へいける大一番での披露でした。結果は意にそぐわないものとなりました。

それから二年後この曲で賞をいただくことができました。

賞をとれて嬉しく思い、もっとやれるという自信にもなりました。

この「空」はそんな悔しい思いや嬉しい思い、そんな自分たちの気持ちを含めて様々な情景を見せくれます。(H27.9.26作曲)

<編集担当H>

 

第3回林英哲杯太鼓楽曲創作コンクール団体の部最優秀賞・作曲賞受賞曲

  この曲は刻まれる時の流れと何もない空間に現れる風が織りなすクリスタルな世界を表現しています。時は流れるのが忙しなかったり、ゆったりと感じたりしますがそれはどれも同じ時の刻みの中でありそれは今も昔も変わりません。

だげきだんもまた皆さんと同じ時の中でクリスタルな世界を磨き上げ重厚感のある壮大な風を吹かせます。だげきだんサウンドを存分に感じられる一曲です。(H29.11.18年作曲)

<編集担当H>

第1回林英哲杯太鼓楽曲創作コンクール団体の部優秀賞受賞曲

 世界各地で知られる神話、伝説の虹蛇は創造と雨を降らせる力があるとされています。

雨を降らす役割のある虹蛇は大地を支えるために海の底でとぐろをまいてじっとしています。時には自分の体で世界創造を手伝います。

雨が降らず干ばつが続く時には、虹蛇が眠ったまま目を覚ましていないことを意味しており、人々は雨ごいを行い虹蛇を起こします。ただ、不用意に怒らせてしまうと虹蛇は怒りにまかせ災害を引き起こします。大地は傾き、海は荒れ、空には雷が流れます。

しかし、虹蛇が去った後には心地良い風が吹き、空には虹のアーチがかかっているのです。

H24.1.29作曲) 

<編集担当H>

KR2

 太鼓を叩くために必要な筋力や体力をつけるために、僕たちは日々トレーニングをしています。

ランニングや筋トレはもちろん、以前はジムに通うメンバーもいました。

現在はジム等の施設は閉まっているためそれぞれの自宅で筋トレを、ランニングはマスクやタオルで顔を覆い行っています。

曲名の由来ですが、作曲当時高校生だったメンバーを見た顧問の先生が言った『筋骨隆々』の言葉からその頭文字をとってKR2となりました。

体の大小は様々ですが、これからもより一層筋骨隆々な体を目指していきます。

※だげきだんは筋肉集団ではなく太鼓好きの集団です(H28年作曲)

<編集担当T>

いし

ゴロゴロゴロゴロゴロー

 いしってゴロゴロしていますよね?この曲はそういう曲です。
ふざけて作った曲ではありますがオリジナル楽曲の中でも1番の人気曲だとか?

速いテンポの16分がベースとなっており、その中で色んなふざけやまじめな技術やらがたっっっくさん詰まってます。やたら詰まってるもんだからやってる本人たちの頭もゴロゴロしていますね。いしだけに…

(H28年作曲)

<編集担当K>

ひらがなmambo

マンボはキューバのダンス音楽で、ラテン音楽のダンス曲のひとつです。キューバ、米国、メキシコで流行し、1955年以降に西欧諸国にも広まりました。そんなマンボを和太鼓で表現します。担ぎ桶太鼓やチャッパを使うことで、ステップや動きをつけることができ、楽しくノリのいい曲になっています。

H29.9.5作曲)

<編集担当M>

crescent moon

 だげきだん初のバラード曲として先生が作曲してくださいました。

だげきだん初ということはもちろん、僕自身も初めてで新しいチャレンジをするきっかけになりました。

僕は、新しい曲を自分のものとして取り込むときに初めは見た目のパフォーマンスからこだわっていくことが多いのですが、この「Crescent Moon」は音の表現にこだわっています。

例えばこの曲には儚く消えてしまいそうな三日月や反対に強く光り自己を主張する場面があります。その場面によって音のニュアンスを変えこの曲のイメージを伝えるようにしています。

まだまだ自分の理想の「Crescent Moon」とは程遠いですが練習を重ねてこの曲を輝かせたいと思います。H30.12.16年作曲)

<編集担当H>

じゃがじゃが

 この曲は月組に入れなかった残りのメンバーのために作られた曲です。crescent moonと同時に誕生した兄弟曲です。バラード曲のcrescent moonに対してこの曲はポップなイメージです。crescent moonのかっこいいイメージとのギャップに注目です!(H31年作曲)

<編集担当M>

shadow

 東京本土から南へ180km.地点にある伊豆諸島のひとつである「三宅島」の太鼓スタイル(三宅のスタイル)でたたく曲です。

三宅島の太鼓は、毎年7月中旬に行われる牛頭天王祭にて、神輿を先導するために打たれる太鼓、「三宅島神着神輿太鼓」がこのスタイルのルーツといわれています。

Shadowは静かな始まりから徐々に音量が増していき、三宅ならではの叩き方、バチの振りをだげきだん風にアレンジした曲です。(H29.10.22作曲)

<編集担当M>

ジェットコースター

 皆様はジェットコースターはお好きですか?僕は割と最近好きになりました。ですがやっぱりどうも下るまでの登りで緊張してやっぱ乗らなきゃよかったって毎回思います。毎回。

ですがそっから先は割と平気だったりそうじゃなかったりとコースターごとに個性がありますよね。

 さて本題のこの曲ジェットコースターその名の通りジェットなスピード感とフレーズの繰り返しで繰り出される緩急が特徴となってます。

 みなさんが乗ったジェットコースターを思い出しながら聴いてみてください。

 

(H31作曲)

<編集担当K>

 

MURI

  MURISECOND ANIVERSERY CONCERTで初めて演奏した曲です。

 曲の特徴としては、前後半の2チームに分かれて前半のチームが叩いたフレーズを後半のチームが追いかけるように構成されています。

 過去のコンサートで計3回演奏してきましたがそのうちの2回はアンコールで演奏をしました。MURI自体が元々キツいのはありますがアンコールでの演奏は舞台終盤で、より体力的にキツくメンバーの表情は自然と歪みます。THIRD ANIVERSERY CONCERTでは曲が伸びた事もあり、演奏中頭の中はMURI(無理)の文字でいっぱいになりました。

ただ、過去2回のアンコールでの演奏は特に大盛り上がりで、お客さんからは手拍子をしてもらったことを覚えています。

演奏する体勢も舞台袖から入ってくる様子も他の楽曲とは異なっているため楽しむことができると思います! 作曲:実は鍛えるための練習ツールでした…by指導者  ) 

<編集担当T>

花咲り

 

この曲は桜の曲です。花嵐は桜の一生を描いた曲でしたが、花咲りは桜の蕾が綺麗に開花する様子を描いた曲です。春の暖かい風の中、そっと開く桜の花を男ばかりではありますが太鼓と体を使い表現します。(H19作曲)

編集担当M>

花嵐

  この曲は桜の一生を描いた曲です。

 春に満開に咲いた桜は、春の風に吹かれて散っていきます。潔く散っていった桜は、夏の暑さや嵐に耐え葉をつけ、翌年の春のために養分を蓄えていきます。秋になると葉は色づき紅葉し始めます。しかし、木枯らしにより葉が落ちて冬を迎えます。冬の寒さにじっと耐え次の春を待ちます。段々と春の暖かい風が吹き始め、桜のつぼみが開き、満開の桜を咲かせます。1年力を蓄えた桜は前の年よりもより美しい桜をさかせます。

 そんな桜の逞しく、凛とした姿を表現しています。H23.1.22作曲)

<編集担当M>

 凛は2004年に先生が初めて作曲した曲です。当時僕は太鼓というものが何か分からない3歳です。その曲を僕らのためにアレンジしてくださいました。

 チャッパの高い音から長胴系の低い音まで、使っている楽器も多くそれぞれのソロパートがあるため主役が曲の中で何回も移り変わるのが特徴です。

 また、THIRD ANIVERSERY CONCERT では他の曲にはないような場所から登場しました。いろんな意味で会場のみなさんとの距離が縮まった気がします。登場の仕方も含めて皆さんと盛り上がれる、ついリズム乗ってしまうような曲調の楽しい曲となっています!(H16.6.6作曲)

<編集担当T>

サンバ

 

サンバといえばブラジルのサンバカーニバル!!!!そのサンバカーニバルのアレンジ曲です。
出動している楽器も多く音も賑やか見た目も賑やか
和楽器なのに聞こえるフレーズはサンバ
見どころは躍動感あふれる動きがある鐘とチャッパ!
グルーヴ感ある曲となっているのでリズムに乗りながら聴いてみてください

 H22作曲)

<編集担当K>

燦々八拍子

 燦々八拍子いくぞ!

どんどんどん! どんどんどん! どんどんどんどんどんどんどん!

燦々八拍子とは燦々七拍子から着想を得た、〝応援合戦曲”です。

 

3~4人で構成された担ぎ手が左右の二チームにわかれ

拍子に合わせて叩き声を上げ、どちらが熱い応援ができてるか張り合い戦います

各チームのリーダー同士のぶつかり合いは奏者側も盛り上がりますのでかなり見どころです

 

会場を全力で盛り上げます

 

 H20.12作曲)

 <編集担当K>

★★★武蔵国府太鼓☆☆☆

作曲:南 弘明

 

昭和57年、府中市の風土と歴史を表現する新しい郷土芸能として誕生しました。作曲は元東京芸術大学教授・南 弘明氏によるものです。この府中市を拠点として活動するだげきだんは高校時代よりこれに取り組んでおり、市内のイベントで演奏させていただくこともあります。

乱れ打ち

 武蔵国府太鼓の序章曲。

 大太鼓・中太鼓・小太鼓という3つの大きさからなる長胴太鼓を使い16符音符の軽快なリズムを掛け合います。和太鼓特有のズシンと腹に響く音で聴く人をあっという間に和の世界に導きます。

府中勇み駒(編集担当M)

府中市は馬と深く関係があります。昔府中市が広大な原野だったころに颯爽と馬が走っていました。武蔵野に国府があったころには馬は人々の生活を支えていました。馬市があり、良い馬が多くいることで有名でした。馬市は今の大國魂神社周辺で行われたといわれています。大名などが買い、徳川家康が天下を取るきっかけになった戦いで使われた馬も府中で買ったものだといわれているそうです。現在の競馬場の北側にある府中崖線は馬坂と呼ばれており、将軍が使った馬などを預かっていたそうです。今では府中市には競馬場があります。土地が広く、水が豊富で、質が良く・競走馬に食べさせる牧草が豊富にあることから府中市にできたそうです。そんな自然豊かな場所で馬たちが颯爽と走っている様子を表現しているのが府中勇み駒です。

Photo by M

多摩川流れ打ち(編集担当T)

 

 

はじめに

 

川の成り立ち

 

山に降った雨や雪が地中に染み、再び湧き水として地上に出てきます。その湧き水が沢となり、小さな流れが集まって川となっていきます。多摩川の源流[水干]は埼玉県秩父市と山梨県甲府市の境にある笠取山(標高1953)にあります。「そこより上に水はない」ことを意味する「水干(みずひ)」と呼ばれる場所から川は始まり、一滴の雫は138kmの道のりを経て東京湾へたどり着きます。その長い旅の途中には秋川、浅川、野川など多くの支川を合わせ、河口の羽田沖で東京湾へと流れて行きます。僕らが時々走る、通称関戸ランニング(11km)のコースの横を流れているこの多摩川が、先程載せた山奥から流れてきていると思うと感慨深い気持ちになります。

 

 そんな多摩川を元に作られたのが多摩川流れ打ちです。この曲の初めは一滴の雫が落ちる様をソロパートで表現します。一滴の雫が集まり沢となり小さな流れができるように、曲が進むにつれて他のパートも合流していきます。そしてパートごとに異なるフレーズを叩いたり、同じフレーズを叩くことで川の緩急を表現します。曲中で分かりやすく音量が増すサビの部分でいよいよ海と川が合流します。そこから再びソロパートへと別れていき海に馴染んでいく多摩川の一生を描いています。 

 

参照:http://www.tama-river.jp/main/tamagawa-irorio/suikann.html

https://ko-kosuge.jp/reprint/1644/

Photo by H

分倍河原合戦太鼓(編集担当S)

 分倍河原の戦いを皆さんご存知ですか?

この戦いは、鎌倉時代後期の1333年に、武蔵国多摩川河畔にある分倍河原(現在の府中市)にて、北条泰家(ほうじょうやすいえ)率いる鎌倉幕府軍と倒幕を目指した新田義貞(にったよしさだ)率いる反幕府軍との間で行われた戦です。

 

 多摩川河畔にある分倍河原は、鎌倉幕府にとって最後の防衛線ともいえる重要な場所だったそうで、両軍にとっても大事な戦だったことが分かります。幕府軍の勢力は、およそ10万人。対して反幕府勢の勢力は、およそ20万人で、最終的に新田義貞率いる反幕府軍が勝利を収め、鎌倉を侵略したのち幕府を滅亡させました。

 

 そんな壮絶な天下分け目の戦いをの様を描いた曲が、この分倍河原合戦太鼓です。

 

 小太鼓のソロパートから始まり、中太鼓、大太鼓とそれぞれのソロパートに続いていく太鼓の音色は、まるで戦の始まりを想わせます。そして曲が進むにつれて、太鼓の音色は激しさを増し、壮絶な激しい戦いを表現します。このように、分倍河原の戦いの始まりから終わりまでを表現した一曲となっています。

くらやみ太鼓(編集担当H)

 大國魂神社で行われる例大祭、くらやみ祭。空いっぱいに鳴り響く大太鼓の音、掛け声とともに高まる祭りの熱気。そんな様子を描いた楽曲です。

このくらやみ太鼓の題材となった「くらやみ祭り」。武蔵国の国府が置かれた町、府中の伝統ある祭礼です。くらやみ祭りはかつて信仰渡御が町明かりを消し、真っ暗にした中で行われたことから呼ばれるようになりました。

 祭りのメインである5月5日には 神輿を先導する、六張りの大太鼓が登場します。その中で、一番大きいのが口径2メートルもある「御先払大太鼓」と呼ばれるものでくりぬき太鼓としては日本一の大きさとなります。僕もいつかこの大きな大太鼓を叩いてみたいです。

 けやき並木通りには、府中囃子の競演が行われます。おかめ、ひょっとこ、天狐などに扮した子供たちが、笛や太鼓の音色に合わせて踊ります。くらやみ祭りの良いところは、太鼓、お囃子、町明かり、など目でも楽しめて耳でも楽しめるとこです。

 今年は残念ながら中止にはなってしまいましたが、ぜひ一度この祭りに行って町のにぎやかさ、祭りの楽しさを味わってほしいです。するとこのくらやみ太鼓という曲を好きになれると思います。 

Photo by T