楽器紹介

このページでは、私たちが演奏に使用している楽器の紹介をします!

❖長胴太鼓❖

▣大太鼓▣ (編集担当H)

  大きさは面の直径が約90~120cmほどあります。大きいものでは200cmを超えるものもあります。府中の大國魂神社に保存されている大太鼓はなんと約250cmもあります。

 だげきだんの大太鼓は75cmのものを使用しています。だげきだんは小人数で演奏しているため大太鼓1つに対して他の太鼓が1つずつのこともあります。

 大太鼓は音の大きさが他の太鼓と比べて大きいですから、大太鼓の大きさが大きければ大きいほど他の太鼓の音が聞こえなくなる、曲のバランスが崩れてしまうことがあります。もちろん大人数で演奏する集団であればもう少し大きいものを使用する、複数太鼓を使用するなどします。

 だげきだんは「虹」「空」「風」のように大太鼓を桶太鼓と締め太鼓のセット、斜め台座に乗せた長胴太鼓と一緒に演奏します。

 大太鼓の良さはズシンと来る重低音と音の大きさ、迫力です。だげきだんには欠かせない重厚感。これを担っているのが大太鼓です。そして、他の太鼓と組み合わせて演奏することでだげきだんサウンドが生まれるのです。

▣小・中太鼓▣

 名で宮太鼓とも呼ばれています。社寺祭事などでは必ず見ることができる日本で一番ポピュラーな和太鼓です。盆踊りやお祭りで使われています。皮の面の大きさは1尺〜2尺(1尺は約30cm)のものがよく用いられていますが、大きなものになると6尺ほどのものもあります。

だげきだんでは、1.4尺と1.6尺の長胴太鼓を使っています。1.4尺は約42cmで、1.6尺は約50cmです。1.4尺の太鼓は第2回と第3回の林英哲杯太鼓楽曲創作コンクールにおいて最優秀賞の副賞としていただいたものです。斜め台に載せて叩く武蔵国府太鼓の曲やオリジナル曲の三部作「虹」「風」「空」、ジェットコースターなどでも使っています。三宅台に載せて叩くshadowでも使っています。特に武蔵国府太鼓やジェットコースター、shadowなどの曲では3~4つの長胴太鼓を用いて演奏します。私たちはこれらの曲を演奏する時に、ハリの良さ、音の高さなどで太鼓の位置を決めたり、誰がどの太鼓を叩くかも決めたりもしています。

❖桶胴太鼓❖(編集担当M)

 胴は板を桶のように組み合わせて作られており、その両面に革を張って調べと言う縄で締めて革を張ります。太鼓が大きくなるにつれて、音は低くなります。

だげきだんの桶胴太鼓は、17寸、1尺8寸、2尺の大きさの太鼓がそれぞれ一つずつあります。1尺8寸は第1回林英哲杯の時にいただいた太鼓です。

櫓にのせたり、十字の形をした台にのせたりして演奏しているのを見たことがありますが、だげきだんでは台に革のベルトで桶胴太鼓をつるして演奏しています。

 「虹」・「空」・「風」・「花嵐」・「花咲り」・「サンバ」などいろいろな曲で使っています。だげきだんでは基本的に締太鼓と並べて演奏します。締太鼓と組み合わせることで高い音と低い音を1人でだすことができます。「空」と「風」は締太鼓1つと桶胴太鼓1尺8寸、2尺の2つを並べて演奏します。大きさの違う桶胴太鼓を組み合わせることによって音の幅を広げ、表現の幅を広げることができます。

❖担ぎ桶太鼓❖(編集担当H)

その名の通り太鼓を担いで叩く特徴的な太鼓です。太鼓が固定されていないため動きながら演奏できます。また、太鼓の面を両面叩くことができるのは他の太鼓にはない特徴だと思います。

担ぎ桶太鼓は調緒と呼ばれるロープで面を引っ張り上げることで音の調律をします。担ぎ桶のいい音を出すにはこの調律が一番大切です。正しく調律することでムラのないきれいな音が鳴るようになります。

だげきだんの担ぎ曲、「花咲り」「Crescent Moon」に使用する担ぎ桶太鼓は全体の音のバランスが非常に重要なためより丁寧に細かく調律します。

だげきだんの演奏を聴く際はこの調律に注目すると新しい発見があるかも知れません。

❖締太鼓❖(編集担当M)

締太鼓は縄で締めるものとボルトで締めるものの2種類があります。縄の締太鼓はお祭りやお囃子などでよく使われています。だげきだんでは縄の締太鼓1つとボルトの締太鼓5つがあります。演奏では主にボルトの締太鼓を使います。

革の種類も違い、【並附→二丁掛→三丁掛→四丁掛→五丁掛】と皮が厚くなっていきます。革が厚い方が強く締めることができるので、高くて良い音が出ます。だげきだんは三丁掛、四丁掛を使っています。ボルトで締めるため革が傷つかないようにボルトと革の間にフェルトを挟んでいます。

 締太鼓を使っている曲は虹、風、空、花嵐、花咲り、サンバ、ジェットコースターで使っています。だげきだん風にアレンジした府中勇み駒でも使っています。

「虹」・「空」・「風」などのように立ち台に載せて演奏したり、「ジェットコースター」のように座台に載せて座って演奏したりします。

❖団扇太鼓❖

❖締獅子太鼓❖(編集担当M)

 

 だげきだんにある太鼓の中で唯一馬の革が使われている太鼓です。ほかの太鼓は牛の革でできていますが、締獅子は馬の革を使っているため、高いきれいな音が出ます。また、締獅子をたたくときには、竹のバチを使います。

凛、マンボで担ぎ桶太鼓と同じく方から担いで演奏します。

❖チャッパ❖(編集担当H)

  大きさは約10~20cmあります。小さいほど軽く軽快な音が、大きいほど重い重厚感のある音が出ます。チャッパの材料は主に真鍮であり最初は光っているのですが時間が経つと黒くなってしまったり、汗などで錆びてきてしまったりします。なので日ごろからチャッパを研磨剤などで磨いてあげることで輝きを維持させます。

 チャッパの音の表現方法はいくつもありただ鳴らすだけでなく、こすり合わせることで違う音色を出したり響きをかえって止めるなどして音の長さを調節することもあります。

 チャッパの特徴は明るい音とリズミカルな音だと思います。太鼓にはない金属音なのも面白いところです。

明るく、リズミカルなだげきだんの曲「ひらがなmambo」「凛」でも使用しています。

❖銅鑼❖(編集担当T)

 銅鑼は金属でできた円盤状の楽器です。

端の方が高く、中心にいくにつれて低く深い音が出るように叩く場所によっても音色が違います。

太鼓はバチを使って叩きますが、だげきだんはいろいろな音を出すための工夫として木琴(マリンバなど)でも使われているマレットを含めた5種類のマレットを使用しています。

「空」は5種類すべてを使用します。

同じマレットでも叩き方によって音色が全く違います。弾くように叩くと短い音、仰ぐように叩くと伸びるように音が出ます。「風」の一部では持ち手の方を使って上に弾いて音を出しています。

 太鼓のようにメインになる楽器ではないですが、銅鑼の音一つで曲により華やかさが出ます。

【銅鑼を使用する楽曲】風、空、虹、花嵐、サンバ、燦々八拍子

❖ベル❖(編集担当T)

 僕たちがベルと呼んでいる物の正式名称はスレイベルと呼ばれています。

二十五個の鈴がついており、振ることで音が鳴ります。振るといっても捻るように振らないと大きい音は出ません。

その練習方法としてペットボトルに水を入れて水を回転させるように振ることを教わりました。

このベルは付いている鈴の多さによって、鳴る音も大きいため曲の終盤の一番盛り上がる所で使われることが多いです。 

【ベルが使われている楽曲】空、花嵐

❖鉦❖

 鉦は金属製の打楽器の一種です。鉦吾、当たり鉦、チャンチキ、コンチキ、チャンギリ、四助など様々な呼ばれ方があります。正式名称は摺鉦と言います。 

 日本では雅楽や仏教に用いられるほかに、民俗的な念仏や祭礼囃子などでも用いられます。 

 皿のような形状で、大きさは15cm前後のものが多く用いられます。撞木(しゅもく)と呼ばれる先端に鹿の角のついた棒で皿の内側を叩きます。 

 だげきだんでは、武蔵国府太鼓の乱れ打ち、くらやみ太鼓で、オリジナル曲ではサンバで使っています。

 サンバでは担ぎ桶太鼓、チャッパとともにステップを踏み、行進しながらリズムを叩きます。2種類の音が出るので、それも使い分けながら叩いています。指で音色や余韻を変えることも出来ます。